一院制

国会の一院制を目指す議連があるらしい。 橋下大阪市長率いる「大阪維新の会」の維新八策の一つでもある。 私は蓮舫さんが業務仕分けで「コスト・パーフォーマンスの低い参議院は廃止!」とやってくれれば良いと言ってきた。 公職選挙法第4条に「衆議院は480人、参議院は242人」と定数が決められているのだが… 国会中継を見ていても、質疑応答をしている先生を除いて、他の先生方は一日中議場に座って何をしているのかと思ってしまう。 外交・国防・世界経済をどうするかを論じられる先生は一握りしかいないのではないか。 あとは週末地元に帰って、冠婚葬祭の出席や飲み会で陳情を受けて人気を取っているだけではないか。 議員制議会政治には党議拘束があるのだから、国会審議など意味を持たない。 こう言ってしまうと国会廃止論になってしまうが。

一院制を超党派で目指すのは「衆参対等統合一院制国会実現議連」と言うようだ。 国会の構成を定めた憲法42条について、衆参両院を統合した形で一院制とする改正案を今国会に提出する方針を決めている。 衆院への憲法改正案の提出は、衆院議員100人以上の賛同が必要。 議連はすでに129人の署名を集めたという。 ただ、提出に必要な各党の承認が得られる見通しが立っておらず、実現は難しいそうだ。 国家議員の経費削減の時限立法すら先延ばしになっているのに、自分の首が切られるかもしれない法案に賛成する先生方は少ないだろう。

この議連は2003年に発足し、元首相5人をはじめ8党の議員が参加している。 16年までに国会議員500人以内で構成する一院制の実現を目標とする。

追記)
4/13(金)、衆院財務金融委員会でAIJ投資顧問の淺川和彦社長の証人喚問があった。 証人は運用の失敗で年金基金2090億円の大半を焼失させてしまった事件の中心人物である。 質問する国会議員は自ら捜査したわけでもなく、証拠を握っているわけでもなく、徒情報を集めて「こうじゃないんですか?」と尋ねるだけである。 証人は時間切れまで辛抱すれば、楽々逃げ切れるのである。 事件を解決するのは検察当局であり、証人喚問の結果が有耶無耶に終始しても、国会議員は何の責任も無いのである。 これは楽な仕事だし、不毛な仕事でもある。 国会議員は、東日本大震災の復旧・復興を促進する法案や原発の方向性を見出す法案を纏め上げられるような度量を持ってもらいたい。 昨日北朝鮮がミサイルを打ち上げたが、日本国土防衛のJ-ALERTは鳴らなかった。 ほんとうに、にほんのちゅうすうぶはなさけない!!!

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