日別アーカイブ: 2016年5月25日

もう一度GPS

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町田で5日間を過ごしてきた。東京都町田市は、神奈川県との県境にある。
東は神奈川県川崎市と横浜市・西は同相模原市・南は同大和市に隣接していて、神奈川県に三方向を囲まれている。小田急・小田原線は東京の新宿駅を出発した後神奈川県川崎市を走って、白洲次郎の武相荘がある鶴川駅で再び東京都に入り、2駅で東京の町田駅に到着する。町田駅を出ると、数百㍍で神奈川県相模原市に入って、次の駅は相模大野駅となる。町田駅は、相模原市の住民も日常的に使っているらしい。

小田急・町田駅もJR横浜線・町田駅も県境に位置している。小田急・町田駅の南口を出たところは、町田市ではなく相模原市のようだ。相模原市と町田市の県境は境川という小さな川だが、駅付近は相模原市の飛び地になっているため、話がややこしくなっている。JR町田駅近くのヨドバシカメラの入口は町田市だが、建屋の大部分が相模原市なので税金は相模原市に納めているらしい。ひょっとしたら、JR町田駅は全部相模原市に含まれるのかもしれない。

税金の話が出たので、基地交付金の話をしよう。基地交付金は、「米軍や自衛隊の施設が市町村の区域内に広大な面積を占め、かつ、これらの施設が所在することによって市町村の財政に著しい影響を及ぼしていることを考慮して、固定資産税の代替的性格を基本としながら、これらの施設が所在することによる市町村の財政需要に対処するために、使途の制限のない一般財源を、所在市町村に対して毎年度交付」とある。相模原市には米軍基地・キャンプ座間があり、区域内に広大な面積を占めることに該当するため、相模原市は当然基地交付金を貰っているだろう。一方町田市上空は戦闘機が飛来して、月曜日~金曜日まで騒音被害に晒されている。戦闘機が上空を飛行中はTVの声は聞こえず、インターフォンは会話が成り立たない。飛来物体は固定資産税の代替的性格を有していると解釈できないだろうから、仮に代替的性格を有していると拡大解釈したとしても、大した税金にならないだろうから、町田市は踏んだり蹴ったりの税収状況と思われるが、現実はどうなっているのだろうか?

町田駅の原町田側の商店街を歩いてみたが、平日にも関わらず人が繰り出し活気があった。駅前商店街に大型店舗が5つもあると、旧来の商店街は寂れるのが一般的だが、ここにはシャッター街は無かった。パークアベニュー・ターミナルロード・仲見世商店街・壱番街・弐番街と人が一杯だったが、印象的なのは、其々の商店街に個性があったことだ。専門店あり、ファッショナブルな店あり、飲食店あり、日常生活用品あり、昭和のレトロ調あり、何でもありだ。(下の青線は、歩き廻ったときのGPS軌跡。なんだか、動物の頭みたいだ。)

町田駅前